費用はかさむの?VIPカーの車検
VIPカーは直訳すると要人が乗る車となりますが、日本では一般的にカスタムカーのジャンルの1つとなっています。その特徴は国産の高級車といわれるクラウンやセルシオ、シーマやセドリックなどの中古車をベースに、車高を低くしたり派手なエアロパーツを装飾したりすることにあります。
足回りは扁平タイヤにしてネガティブキャンバーにし、極太マフラーや透過率の低い濃いフィルムを貼っている車も多いです。
こうした、さまざまな改造がなされているVIPカーの注意点として車検があげられます。車検の正式名称は自動車検査登録制度といい、車が道路を安全に走ることができるコンディションなのかを一定期間ごとに検査する制度です。日本では車検を受けていない車は公道を走ることができず、普通自動車は通常2年に1度車検を受けなければなりません。
車検には点検と整備、検査と登録の4つの過程があります。車検の費用について差があるといわれますが、検査と登録についての費用は決められておりディーラーや整備工場、ユーザー車検などで違いはありません。点検と整備をどこまでおこなうかによって、金額の差が生まれるのです。
車検では車の外観や車高、マフラーの騒音地など細かい部分まで厳しくチェックされます。さまざまなドレスアップがなされているVIPカーでは、問答無用で不合格になってしまうケースも多々あるのです。メーカー出荷当時に近い状態にして車検を受ければ通りますが、改造の頻度によっては莫大な費用がかかってしまいます。装着したままでも車検に通るパーツもありますので、改造する際には通る基準なども頭に入れておくことが大切です。
どうしても通常の車検には通らない車で臨む場合は、構造変更届を出したうえで臨んだり、改造変更車両として届け出を出して新規に登録し直したりする方法もあります。